ニキビ跡をきれいに消す方法とは

ニキビの炎症は落ち着いたのに、肌の赤みや凸凹がなかなか消えない…ということ、多いですよね。ニキビによって肌にダメージが与えられ、ニキビ跡として残ってしまっているのです。ニキビ跡はきれいに消すことが難しいケースもありますが、美容皮膚科などでの治療によって改善することができます。また、ニキビ跡を作らないよう、適切なニキビケアを行うことも大切です。

今回は、ニキビ跡の種類や原因、対策方法と、跡をきれいに消す方法をご紹介していきます。

ニキビ跡の原因

【1】ニキビ跡が出来るメカニズム

ニキビ跡とは、ニキビが治った後に残る赤みや色素沈着、凹みなどを指します。軽症のニキビの場合はニキビ跡を残さずきれいに治すことができますが、ニキビによってひどい炎症が起こると皮膚の奥までダメージが与えられ、なかなか消すことができないニキビ跡として残ってしまうのです。

ニキビ跡の中にも、いくつかの種類があります。
一つ目は、ニキビの炎症が跡として残り、赤くなっているものです。これはニキビ跡の中でも比較的軽症で、肌のターンオーバーによって徐々に薄れていきます。ただし炎症がひどく皮膚の深い部分までダメージが与えられている場合は、時間が経ってもなかなか赤みを消すことができません。この場合は、クリニックでニキビ跡を消す治療が必要になります。

また、ニキビによる炎症で肌がダメージを受けると、メラノサイトが活性化し大量のメラニンを生成します。この場合、ニキビが茶色いニキビ跡に変化し、シミのような色素沈着として残ってしまうのです。通常のシミと同じように美白ケアをしてニキビ跡を薄くすることもできますが、重度のニキビの場合はクリニックでの治療を受けないとなかなか消すことができません。

赤みや色素沈着よりもさらに重度のニキビ跡が、クレーター(凹み)です。これは、ニキビの炎症が皮膚の真皮にまで達し、真皮を破壊してしまうことが原因で発生します。そのほか、ニキビを爪などで潰すこともクレーターの原因となります。このニキビ跡は自然治癒やホームケアで消すことはできず、きれいに治すにはクリニックでの治療が必要です。

ニキビによる炎症が真皮にまで達すると、皮膚の再生能力の異常によりしこりが発生することもあります。皮膚が傷を修復しようとして、コラーゲンを過剰に生成してしまうのです。こちらも重度のニキビ跡であり、消すためにはクリニックで施術を受ける必要があります。

そのほか、まれにニキビ跡が赤く盛り上がり、ケロイドが発生する場合もあるようです。原因は明らかでなく、体質による要素が強いと考えられています。軽度のニキビでは発生せず、肌の深部にまでダメージを与えるニキビによって引き起こされます。下顎やデコルテ、肩、肩甲骨あたりにできやすくなっています。

【2】 ニキビ跡が出来やすい場所

皮脂腺が発達しているこめかみや頬などはクレーター(凹み)タイプのニキビ跡ができやすくなっています。また、大人になってから発生する大人ニキビは、フェイスラインなどやや乾燥した部分に発生し、ニキビ跡になりやすいのが特徴です。大人ニキビは炎症を持った赤ニキビであることが多く、さらに思春期に比べ肌代謝が衰えているので、ダメージが蓄積され、ニキビ跡になりやすくなっています。

【3】 跡が出来やすいニキビ

跡が残りやすいニキビは、炎症を起こし赤く腫れ上がった「赤ニキビ」や、赤ニキビがさらに悪化して膿ができている「黄ニキビ」です。「白ニキビ」や「黒ニキビ」はほとんどの場合ニキビ跡が残らないので、これ以上悪化させないようにケアをしましょう。そのほか、毛穴の奥深くに膿と血液が溜まった状態の「紫ニキビ」というものもあります。これは黄ニキビよりもさらに重度のニキビであり、高い確率でニキビ跡が残ってしまいます。症状がひどいため、跡を消すのもかなり難しいでしょう。

ニキビ跡を残さないためには、炎症を起こす前にニキビを治し、炎症が起こったとしても、なるべく初期の段階で炎症を鎮めることが大切です。

【4】 茶色い色素沈着

ニキビの炎症が落ち着いても、メラニンの影響で茶色い色素沈着が発生してしまう可能性があります。濃い色素沈着を消すのはかなり大変なので、肌に色素が定着しないような対策をすることが大切です。茶色い色素沈着は紫外線によって発生するため、ニキビができたときは紫外線対策をしっかりと行いましょう。ただし、ニキビ自体を悪化させないよう、なるべく肌への負担が少ない日焼け止めを選ぶのがおすすめです。また、美白効果のあるビタミンC誘導体が配合された化粧水を使ったり、ビタミンCのサプリを摂取したりするのも良いでしょう。

ニキビ別の対策

【1】 白ニキビ

炎症を起こしていない白ニキビの段階で症状が治まれば、ニキビ跡になることはありません。白ニキビが発生した場合は、これ以上悪化させないことと、素早く適切な治療をすることが大切です。白ニキビは炎症を起こしていないので、赤ニキビのような抗生剤は使用しません。クリニックで面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)(ニキビ圧出)やケミカルピーリングをしてもらい、毛穴に溜まっている古い角質を除去してもらうのがおすすめです。自分でニキビを潰すと、雑菌が入り赤ニキビになってしまったり、消すことが難しい重度のニキビ跡が残ってしまったりします。そのため、面皰圧出は必ず病院で行うようにしましょう。

【2】 黒ニキビ

白ニキビが進行し、毛穴に詰まったコメドが空気に触れて酸化することにより黒く変色している状態。炎症が起きていないため、黒ニキビの段階で症状が治まれば、ニキビ跡になることはありません。黒ニキビが発生した場合は、これ以上悪化させないことと、素早く適切な治療をすることが大切です。クリニックでの治療は白ニキビ同様、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)(ニキビ圧出)やケミカルピーリングとなります。

【3】 赤ニキビ

ニキビ跡が特に残りやすい赤ニキビ。炎症が長引くと肌へのダメージがより大きくなってしまいますので、一刻も早く炎症を抑える必要があります。また、黄ニキビなどのより重度のニキビにならないよう、むやみに触ったり刺激を与えたりしないことも大切です。

赤ニキビの炎症を早く鎮めるには、美容皮膚科での治療が効果的です。塗り薬が一般的ですが、重度の場合は内服薬も処方されます。また赤ニキビはホルモンバランスの乱れによって引き起こされることも多いため、体質から改善するために、漢方薬が用いられる場合もあります。

ニキビで皮膚科に行くのは面倒くさいと感じる方もいるかもしれませんが、炎症を伴う赤ニキビの場合、ホームケアではきれいに治すことができません。病院へ行き素早く炎症を抑えることが、最も効果的なニキビ跡対策になります。

治療方法

【1】 美容皮膚科で出来ること

ニキビ跡をホームケアで消すことはかなり難しく、皮膚科の保険診療でもニキビ跡まで対処することはできません。ニキビ跡をきれいに消すためには、美容皮膚科での治療が必要になります。

【2】 美容皮膚科のレーザー治療

美容皮膚科では、レーザーを使用したニキビ跡治療が一般的です。赤みや色素沈着だけでなく、クレーターやしこりなどの重度のニキビ跡を目立ちにくくすることもできます。凹みタイプのニキビ跡には、肌に小さな傷を付けて新しい皮膚の再生を促す「フラクショナルレーザー」が特に効果が高く、5回程の施術でもニキビ跡を目立たなくすることができるでしょう。また、ニキビ跡だけでなくしわや肌質の改善にも効果あるので、肌全体の印象がガラリと変わります。効果を高める強い治療のため、施術後は多少のダウンタイムがあります。

【3】 エステでのトリートメント

エステでのニキビ跡コースも人気があります。美容皮膚科よりも気軽に通うことができ、価格も比較的リーズナブルなのが魅力です。ただし、エステでは医療行為ができないため、薬剤や医療機器を用いることができませんので美容皮膚科ほどの効果は望めません。エステのニキビ跡コースで行われている肌の赤みケア、色素沈着ケアとしては「イオン導入」などが一般的で、クレーターやしこりなどの重度のニキビ跡は消すことができません。

日常で気をつけること

【1】 スキンケア

ニキビ跡を消すためには美容皮膚科での治療が効果的ですが、日常生活でのケアも取り入れることで、より効果を高められるでしょう。まず、スキンケアではしっかりと保湿をすることと、なるべく肌に刺激を与えないようにすることが大切です。保湿をすると肌のターンオーバーが整えられ、古い角質がよく排出されるようになります。また、ニキビ跡が気になって触ったり引っ掻いたりすると、肌状態が悪化してしまいますので注意しましょう。しっかり保湿をしながら、強すぎないピーリングローションでターンオーバーを整えるとより効果的です。

【2】 洗顔

ニキビ肌の方は、洗顔で必要以上に皮脂を落としてしまいがちです。健康な肌を保つためには適度な皮脂も必要ですので、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったり、1日に何回も洗顔したりしないようにしましょう。また、洗顔時はたっぷりと洗顔料を泡立て、肌を傷付けないようやさしく洗うことも大切です。

【3】 化粧水・乳液

肌状態を整えるために、保湿力の高い化粧水を使い、その上から乳液を塗って適度に油分も補いましょう。皮脂を抑えるために、乳液を全く使用しないのはNGです。肌が乾燥しターンオーバーが乱れてしまいます。また、ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分が配合されたアイテムを使用するのもおすすめです。

【4】 食事

外からのケアだけでなく、食事で体の内側からニキビ跡をケアしていきましょう。ビタミンCを含み美白効果があるレモン、イチゴ、赤ピーマンや、血行促進効果のあるビタミンEを含むナッツ類やゴマ、そしてニキビを予防するビタミンBを含むレバーや納豆などがおすすめです。さらに、ニキビを悪化させる揚げ物やスイーツ、炭水化物の取り過ぎには注意しましょう。

まとめ

ニキビ跡は、一度できてしまうとなかなか消すことができません。赤みや茶色い色素沈着なら時間が経つと治ることもありますが、クレーターやしこりなどを消すためには、美容皮膚科でのレーザー治療が必要です。また、赤みや色素沈着も消えるまでにかなり時間がかかりますので、早く跡を消したい場合は、美容皮膚科で施術を受けると良いでしょう。

もちろん、ニキビ跡が残らないよう、適切なニキビ治療を早期に行うことが最も大切です。ニキビは炎症が起こらないうちに治し、炎症が発生してしまった場合は薬を使って素早く鎮めましょう。

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