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【医師監修】色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法

【医師監修】色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法

「色素沈着」は、色素細胞から過剰に分泌されたメラニン色素が表皮や真皮に沈着して起こる黒ずみのことをいい、多くの女性が特に悩む肌トラブルの代表格です。一般的に「シミ」として認識されていますが、一概に、「色素沈着」といっても、実はいくつかの種類があり、それぞれの特徴や症状が異なるだけでなく、色素沈着が起こる原因も異なっています。中には、日常の何気ない習慣が引き金になっているケースもあるのです。そこで、今回は、色素沈着の種類や原因に加え、自宅でもチャレンジできる正しいケアの仕方から美容皮膚科での治療法まで幅広く解説していきます。色素沈着に関する正しい知識を知って、しっかりと対策を行いましょう。

色素沈着とは? その種類と症状

シミの元となる「メラニン色素」は、私たちが一般に「肌」といっている「表皮」部分の最下層にある場所(基底層)で作られます。通常の肌であれば、その「メラニン色素」が生成されても、肌のターンオーバーとともに排出されていくのですが、何らかの要因によってそのシステムに乱れが生じると、肌内部にメラニン色素が蓄積して「色素沈着」が起こります。

また、加齢やホルモンバランス、また、アトピーによっても引き起こされるなど、一口に「色素沈着」といっても、その種類や特徴は様々です。

まずはご自身の「シミ(色素沈着)」がどの種類にあたるのか、それぞれの特徴をみていきましょう。

【1】 老人性色素斑(日光性黒点)

境界線がはっきりとした丸い形のシミが特徴です。初期の頃の色は薄い茶色ですが、次第に黒く濃くなっていきます。大きさは、米粒大~数センチのものまでさまざまです。頬骨の高いところなど紫外線にあたりやすい部分に出やすく、早い方では20代から出現するケースもあります。

【2】雀卵斑(じゃくらんはん)

一般にいう「そばかす」のことです。直径1~5ミリくらいの小さな茶色い斑点が、頬や鼻のあたりに広がるように出現します。遺伝的要因が強く、幼児期~思春期にかけて濃くなり、年齢とともに薄くなっていくのが特徴です。紫外線の影響を受けて、濃くなる傾向があります。

【3】炎症後色素沈着

ニキビやケガ、火傷、虫刺されをした部位が炎症を起こし、炎症によって刺激を受けたメラノサイトがメラニンを生成します。通常は刺激がおさまれば色素沈着も落ち着いていき、肌のターンオーバーとともに、徐々に薄く目立たなくなることが多いのですが、症状が悪化した場合などは消えずに「炎症後色素沈着」として残こるケースもあります。ムダ毛処理を続けたワキなどの毛穴が黒ずんでくるも現象も、このシミに分類されます。老人性色素斑と見分けがつきにくいケースもあります。

【4】肝斑

色は、薄い茶色~黒っぽい茶色(褐色)で、境界線がはっきりとしないもやっとした地図状の形をしているのが特徴です。女性ホルモンのバランスが乱れたときに、頬骨~頬、鼻の下~口周り、額などに左右対称に出現するこケースが多いです。30~40歳代や、更年期の女性に多く発症します。

【5】ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADMは「両側性太田母斑様色素斑(太田母斑/おおたぼはん)」と呼ばれる「青アザ」の一種で、通常のシミよりも、より深い「真皮層(皮膚の深い部分にある層)」に起こる「色素病変」です。両側の頬骨のあたりや目の周辺、額などに、灰色っぽい茶色~黒っぽい茶色(灰褐色~褐色)、もしくは、やや紫や青みがかった色のシミのような色素斑ができるのが特徴なのですが、「肝斑」と区別しにくいケースもあります。シミとは異なる治療や対応が必要です。

【6】アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎を繰り返している部位も、かゆみや炎症の反復により色素沈着を起こしやすくなります。特に、アトピー性皮膚炎を発症している部位は、皮膚が薄くバリア機能も低下しているため、外部からの刺激を受けやすく、色素沈着が起こりやすい状態にあるということができます。

【7】色素沈着の部位・深さによって異なる特徴

色素沈着が起こる部位によっても、その原因を探ることができます。例えば、Vゾーンやブラジャーのアンダー部分に起こる色素沈着は、気づかないうちに起きている下着の摩擦が関係していると考えられます。肘や膝の黒ずみは、古い角質の蓄積によって起こるとされ、加齢や乾燥などが関与しています。また、唇に色素沈着が起こることがあります。これは、口紅やリップメイクをきちんと落とさないためにシミとして残ってしまった状態です。

また、色素沈着の深さ、つまり、色素沈着の原因となっているメラニン色素が肌の浅い部分にあるのか深い部分にあるのかで、その色に違いが出てきます。色素沈着が肌の浅い部分でメラニン色素の量が少ない場合は、淡褐色(薄く淡い茶色)で、その深さや量が増すほど、黒褐色や黒色に近くなります。青や紫がかった色素沈着は、ターンオーバーが行われない表皮の奥の「真皮層」で起きていると考えられ、軽減しにくいという特徴があります。

色素沈着の原因・メカニズムについて

これまで、色素沈着(シミ)の種類や症状についてみてきましたが、ここでは、色素沈着が起こる原因とその原因から色素沈着に至るメカニズムについて、詳しく解説していきましょう。

【1】紫外線と日焼け

色素沈着が起こる・悪化する主な原因とされるのが「紫外線」です。紫外線は肌の内部に浸透すると肌に大きなダメージを与えますが、メラニン色素は、その紫外線が肌に与えるダメージから肌を守るために作られる物質なのです。ですから、例えば、どんなに良質な美白治療や美白化粧品を使用したとしても、紫外線ケアを怠り、肌が紫外線にさらされ続けるような状態が続けば、メラニン色素は作られ続け、その有効性は半減してしまうほどです。「老人性色素斑」が起こる主要因は、長年にわたる紫外線によるダメージの蓄積と考えられています。この他の「雀卵斑」「炎症後色素沈着」「肝斑」についても、紫外線の影響で増悪することが分かっています。

【2】摩擦

肌への「摩擦」は、紫外線に匹敵するほどの大きな原因となります。「摩擦」とは、ナイロンタオルでゴシゴシこするといった行為に限らず、例えば、シートタイプのメイク落としで肌をこするように拭く、自己流マッサージでつい力を入れてしまう、美顔器で少し強めにケアしている、ファンデーションを塗るときのパフを強めにこすってしまうといった日常の何気ない行為も「摩擦」となり、「肌への刺激」となってしまいます。

「摩擦」を受けた肌は、摩擦による刺激に耐えようとして表皮を厚くしたり、紫外線によるダメージにさらされないように、メラニン生成が促されます。その結果、肌がくすむのです。

【3】ホルモンバランスの乱れ・ストレス

肝斑は、妊娠や出産、ピルの服用、更年期などホルモンバランスが乱れたときに出る「プラスミン(メラノサイト活性化因子)」という物質によって、メラニン生成が促されることで発現すると考えられています。この他、雀卵斑の主原因は遺伝的要素とされていますが、女性ホルモンの変化が影響して、妊娠中などに目立ってくることもあることから、女性ホルモンとの関係も指摘されています。

また、メラニンの生成工場といわれる「メラノサイト」という色素細胞は、脳の神経系と深い関連があるので、強いストレスが加わると、メラニンの生成が促されシミができやすくなるといわれています。

【4】化学物質

化粧品に含まれるタール系や香料などの化学物質には、痒みやかぶれなどのアレルギー反応を引き起こしやすいものがあり、それが引き金となることがあります。それと関連して、ナイロン製品のタオルや洋服などによる肌への日常的な摩擦、うるしやイチョウといった植物などが原因となるケースもあります。

色素沈着の正しい対策について

色素沈着の症状を緩和させていくためには、正しいケアを継続していくことがとても重要です。ここでは、自宅でできる有効な対処法についてご紹介していきましょう。

【1】まずはUVケアから

色素沈着の増悪を防ぐためには、まずは「紫外線対策」が重要です。真夏以外の季節は油断しがちですが、5,6月や、9,10月なども紫外線が強い日も多く、また、紫外線のうちUVA波は、曇った日でも肌にダメージを与えます。季節や天候に関わらずUVケアアイテムを使うなど、1年を通じて紫外線対策を行い、メラニンが過剰に作られてしまう肌環境を改善させましょう。

【2】ターンオーバーを正常化させる生活習慣も重要

紫外線対策によりメラニンの生成を抑えても、肌内部に滞っているメラニンを排出することができなければ、色素沈着は改善されません。ターンオーバーが乱れる要因には、加齢だけではなく、「紫外線」「間違ったスキンケアによる乾燥」「ストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ」「寝不足による肌機能や免疫機能の低下」「食生活の乱れによる栄養バランスの偏り」「喫煙」などが挙げられます。特に、肌の生まれ変わりは、睡眠中に行われるので、できる限り質の良い深い眠りを確保して、肌が生まれ変わる力をサポートしてあげましょう。

【3】色素沈着の対策が期待できる化粧品成分

化粧品で色素沈着を改善させていくためには、紫外線対策などと並行しながら、根気よく続けていくことが大切です。また、美白関連の化粧品成分には、それぞれ働きに違いがあるので、どういった成分がどのような目的やバランスで配合されているのかを確認し、自分にあった化粧品を上手に選びましょう。

●メラニン生成の指令自体を阻止…トラネキサム酸など
●メラニン生成の抑制…アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、リノール酸、ハイドロキノン、ビタミンC 誘導体 など
●メラニン色素の還元(濃くなったメラニン色素を薄くしていく働き)…ビタミンC誘導体、ハイドロキノン など
●メラニンの排出・ターンオーバーの促進…ビタミンC誘導体、レチノール(レチノイン酸)、リノール酸 など 

【4】美肌作りに欠かせない3つの栄養素が豊富な食べ物を摂る

色素沈着はもちろんのこと、肌のケアを考える際には、良質な栄養素を摂って体の中からケアすることも重要です。中でも、女性の美肌作りに欠かせないとされている代表的な栄養素をご紹介します。

●抗酸化作用が高いビタミンC…ブロッコリー・ピーマン・レモン・イチゴなど
肌の酸化は色素沈着などのシミだけでなく、肌のくすみやたるみ、シワなどの引き金にもなります。抗酸化作用が高く、肌の弾力成分であるコラーゲン生成に欠かせないのが、このビタミンC。積極的に摂取しましょう。
●抗酸化作用が高いビタミンA(βカロテン)…ほうれん草・トマト・人参などの緑黄色野菜など
抗酸化作用の高さでは、このビタミンA(βカロテン)がおすすめです。肌や粘膜を正常に保つなど美肌維持にはとても重要な成分です。
●良質なタンパク質…お肉や魚、卵、牛乳・チーズなど
意外と不足がちなのが、良質なタンパク質です。タンパク質は皮膚生成のための基本となる栄養素なので、意識して摂取していきましょう。

もっとダイレクトに対策したい方は美容皮膚科で

色素沈着は、美白化粧品や食べ物によるケアでもある程度、薄くしていくことは可能と考えられていますが、そこには限界があるのが現状です。それゆえ、しっかりと改善したい場合には、医療によるケアが必要不可欠とされています。よりダイレクトにケアしたい方は、一度、美容皮膚科に相談してみるのも良いでしょう。

■レーザートーニング

このレーザーはソフトなパワーで照射するのが特徴で、肌への負担が少なくにシミに優しく働きかけます。また、従来のレーザー治療では悪化するリスクがあった肝斑に対しても使用できる「肝斑を改善のための専用レーザー」を使用しているので、諦めていた肝斑にもおすすめです。毛穴やくすみ、黒ずみの改善にも有効で、かさぶたなどのダウンタイムもなく、施術後すぐにお化粧をして帰宅することができます。

■外用薬

美容皮膚科での治療をより効果的に進めるには、クリニックでの治療と併せて、外用薬を使用したホームケアも重要な治療となります。当院でも、症状に合わせて、レチノイン酸ゲル、ハイドロキノン、ルミキシルを処方しております。
レチノイン酸ゲルとは、先ほど、色素沈着に対策で期待できる化粧品成分としてご紹介した「レチノール」より効き目が高いとされる医療用成分で、医療機関でしか処方することができない成分です。肌のターンオーバーを正常化し、色素沈着の元となるメラニンの排出や肌の再生を促します。
ハイドロキノンは、強力な漂白作用のある塗り薬です。メラニン色素を合成する酵素であるチロシナーゼの働きを弱め、さらにメラニン色素を作るメラノサイトの数を少なくする作用があります。
ルミキシルは、天然由来のアミノ酸から成るタンパク質「Lumixylペプチド」を配合したクリームでチロシナーゼを阻害します。ルミキシルは、非毒・非刺激性のため、肌へのダメージもなく敏感肌の方でもお使い頂け、部分的に白く色抜けすることなく、肌のキメを整えて透明感のある肌へと導きます。

監修医師のコメント

色素沈着は、周囲の人が感じている以上に、ご本人が辛く憂鬱な気持ちになってしまうお肌のトラブルです。当院では、優しいパワーのレーザートーニングと並行して、病院だから処方できる内服薬によって、体の中からも総合的に色素沈着にアプローチしていきます。
くよくよ悩んでいるストレスも色素沈着には逆効果。まずはご相談だけでも、ご来院いただければ、患者様の症状にあった治療法やケア方法をアドバイスさせていただきます。もちろん、小さなお子さんがいて、今は通院できないという方は、今の自分にできることを続けて、悪化を防ぐことが大切です。焦らずじっくりケアを続けていきましょう。

執筆医師の紹介

山屋 雅美

Masami Yamaya 医師

美容皮膚科医
シミ、たるみなどのアンチエイジングを中心とした治療を行う。

学歴・経歴

2004年
埼玉医科大学卒業
東邦大学医療センター大橋病院皮膚科 勤務
2006年
三井記念病院皮膚科 勤務
2009年
東邦大学医療センター大橋病院皮膚科 勤務
2011年
タカミクリニック 勤務

資格・所属

  • 日本皮膚科学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本小児皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • サーマクール認定医
  • マドンナリフト認定医
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